テフロンコーティングとフッ素樹脂コーティングの違いについて

テフロンというものはフッ素が含まれている合成樹脂のことを指します。フッ素は軍事産業の開発工程で発見されたものでありアメリカのデュポン社が製品名としてつけた登録商標になります。フッ素樹脂の特徴としては、耐蝕性向上、離型性(非粘着性)向上、電気絶縁性向上、耐熱性向上などが挙げられます。

お客様からのご要望

搬送用治具へのフッ素樹脂コーティング搬送用に使用する治具にテフロンシート貼りを使用しているが、耐摩耗性と滑り性を両立することができずテフロンコートで対応できないかとの相談がありました。テフロンスプレーにおいて滑り性は問題なかったのですが耐摩耗性が低いためすぐにテープが剥がれてしまい機械を流れる製品の動きに問題が生じていました。お客様にフッ素樹脂コーティングを提案いたしましたが、使用環境においての摩耗度が正確に読めないためまずはフッ素樹脂コーティングでの耐久性確認のため個数1個でテスト運用することになりました。

搬送用治具の概要

サイズ:横140mm×高さ50mm×厚み5mm
材質:SUS304
数量:1個

受入検査

お客様から送られてきた製品は使用中の中古品でしたので外観検査において全体的に汚れがありました。また、多少のスレキズやキズの中に入り込んだ汚れがありました。コーティングの密着性を上げるためにこれらの汚れを除去する必要があります。

下処理、洗浄

脱脂、汚れ除去の目的で製品の全面を専用の有機溶剤にて拭き作業を行いました。細かいキズの中の汚れ等も入念に洗浄を行いました。マイクロスコープを使用してキズの中の汚れの確認を行いました。さらに全面の仕上げ拭き処理を行いました。洗浄後の製品に液シミなどが無いか入念に外観検査を行いコーティング工程へと流動しました。

コーティング

搬送用治具へのフッ素樹脂コーティングフッ素樹脂コーティングに使用する塗料には様々な種類があります。今回はフッ素樹脂塗料の中でも耐摩耗性、滑り性を向上できるものを選定しました。塗料と母材の密着性を上げるために、サンドブラスト、化成処理など表面処理を行う事もあります。コーティング方法としてスプレー、浸漬があります。塗布後は焼成炉にて焼き付け処理を行います。母材にかかる温度は400℃程度になります。母材の材質によっては加熱時に変形などもありますが、今回はステンレスだったので変形に関しては問題ありませんでした。その後外観確認を行いお客様へ出荷となりました。

使用期間について

現在は客先にて評価中。