栃木県の樹脂成型メーカより『長さ1500mmほどの射出成型機用のスクリューシャフトへのTiN膜コーティングをしていただけませんか?』
とのご相談を頂きました。
弊社は最長2500mmまで成膜可能な大型HCD装置があり、長物を得意としており試作致しました。
スクリューシャフトは射出成型機の「要(かなめ)」とも言える部品で、樹脂を送り出すため使用されております。
射出成型機ではプラスチック製品が主に製造されており、代表的なものではプラスチックレンズや光ディスク、医療用具等があります。
これらの製品は樹脂材料(PETやPPなど)を溶かし、スクリューシャフトにより金型に流し込みます。その後、金型を冷却する事により樹脂材料を製品形状に成型し、最後に金型取り外して製品が出来上がります。
成型機では多くの部品にこの樹脂材料が接触するため、スクリューシャフトだけでなく、その他射出成型機部材においてもTiN膜コーティングは離型性向上の目的で効果が期待されます。
実際に今回のお客様はスクリューシャフトだけでなく、様々な部品へTIN膜コーティングを行っております。
スクリューシャフトへTiN膜コーティングを行い、お客様に使用して頂きました。スクリューシャフトは基本的に生産製品切り替え時や装置メンテ時などでないと外さない部品のため効果確認に少なくても3~6ヶ月かかります。
お客様に納品後の使用状況を確認したとこら『これまで通りの生産ができており、今後そこまで効果が出るのかが非常に楽しみです。』
とのお言葉とのお言葉をいただいております。