東京都中央区にある、真空装置関連の会社より『共同で製品開発を行う事ができないか』との問い合わせを頂きました。

もともと成膜用の真空蒸着機関連の部品や装置販売当を行っていたが『もっと身近なモノに真空技術を生かして広めていきたい!』との情熱に共感させて頂き、弊社としても新規顧客開拓を目指し、共同製品開発を進めていく流れとなりました。

特に、TiN膜コーティングは見た目が金色で高級感が増し、更にステンレスよりも耐腐食性が高く長持ちする事に大変興味を持って頂き、TiN膜を身近な製品に処理していく事となりました。

スプーンやフォークなど身近な食器類から試作を行いました。スプーンやフォークに取付冶具の冶具痕が残りやすく、冶具痕が残らないように改良を加える検討を行いました。

現在では製品固定部が目立たない保持方法を確立できました。特にスプーンにおいては鉄成分独特の“かなけ“と呼ばれる、ピリッとした刺激をTiN膜を処理する事で抑える事ができ、食材そのものの味を楽しむ事ができると期待されております。

また、食器類の他に美容用品などにもTiN膜処理行っております。TiN膜はもともとの原材料がTi(チタン)であるため、人体に対してのアレルギー反応が極めて低く金属アレルギー対策としても期待ができます。

食器類、美容用品等様々な製品にTiN膜コーティングを行い、展示会に出品して頂きました。

「美容業界では金色が非常に需要があり、人体への影響が少ない、高耐久の観点から様々なお客様よりお問い合わせを頂く事が出来ました。」
との声を頂きました。