お客様からのご要望

ハサミ理容用のハサミの表面状態をマットな仕上がりにできないかとの相談がありました。
主の目的として理容ハサミ自体の見た目の改善でしたが、ハサミ使用時のグリップ感を良くしたいといった目的もありました。弊社のサンドブラスト処理でお客様の要望に応えられると思い提案しました。

理容用ハサミについて

動刃サイズはおよそ16.5cm、静刃サイズはおよそ18.0cm、材質hはSUS+V金10号、数量は2個でした。

理容用ハサミには動刃、静刃があり中心の穴部にボルト、ナットで固定するものとなっています。ハンドルの輪に親指が入る側の刃を動刃と言い、役割としては髪を切る事を目的とされている刃です。一方、親指以外の指の支えになる側を静刃と言い、役割としては髪を受け止めることを目的とされた刃になります。

受入検査

ハサミ本体にシミ、汚れ、キズが無いかを確認しました。実際の表面はキレイな鏡面仕上げになっており、検査しやすい外観状態でした。

下処理、洗浄

脱脂、汚れ除去の目的で製品の全面を専用の有機溶剤にて拭き作業を行いました。再度仕上げ拭きを行いました。洗浄上がりの製品に液シミ、拭き残りなどが無いか入念に外観検査を行いました。

サンドブラスト処理

ハサミ片方弊社所有のブラスターにてハサミ全面を処理しました。ブラスト処理に関しては、お客様からの試作品と同等の圧力、メディアの番手で行いました。

製品自体にブラスト用の手袋跡が残らないよう慎重に処理をした後に入念な外観確認を行いました。また、メディア残りが無いよう細部まで気にかけながらエアー処理を行いました。最終外観確認後、梱包し発送いたしました。