メッキという言葉を耳にしたことがあると思いますが、そもそもメッキというのはどういうものなのでしょうか?

実は、普段皆さんが良く目にしている小屋の屋根などに使用されているトタン、おもちゃなどにも使用されているブリキなども、メッキ処理されているものです。(トタン=鉄+亜鉛メッキ、ブリキ=鉄+スズメッキ)

元々、金属を塗るという意味の「塗金(ときん)」という呼び名だったものが、後にアマルガム法というメッキの手法により、金が水銀に溶けて見えなくなることから「滅金(めっきん)」と呼ばれるようになり、そこから「メッキ」と呼ばれるようになったそうです。

鍍金の歴史は古く、さかのぼる事紀元前1500年前メソポタミア文明の時代から既に鍍金の技術があったという事わかっています。その頃の鍍金というのは、主に鉄製品などの腐食防止や装飾を目的としたもので、スズメッキが主だったとされています。

日本には奈良時代以降に伝来したとされていて、その時代以降に建立された大仏などの表面にも実は鍍金処理が施されています。
その後、鍍金の技術も進化を続け、様々な種類の鍍金が増え、様々な用途に利用できるようになりました。

その中でも、身の回りの中で良く目にするのが電解・無電解メッキという手法で被膜された鍍金です。

電解メッキというのは、それぞれ被膜させたい金属イオンを含んだ特殊な溶液に製品を浸し、製品に電気を通し金属イオンの引き寄せ被膜させるという手法です。したがって、電気が通せない製品には鍍金が出来ませんでした。

対して、無電解メッキというのは、その名の通り電気を通さずに鍍金が出来るという手法になります。この手法が開発されたことにより、電気が通せず今まで鍍金が出来なかったプラスチック製品などにも、鍍金を被膜させる事が出来るようになります。

基本的に、どちらの手法も特殊な溶液の中に製品を浸しメッキ処理を行うことから、湿式メッキと称する事があります。

一般的に「メッキ」というと、上記のような湿式メッキが思い浮かべられますが、弊社で行っているコーティングというものは、乾式メッキというものになります。

乾式メッキという言葉自体あまり知られていませんが、真空容器内で行われる手法で、真空中でコーティングしたい物質をイオン化させ製品に被膜させる手法となります。

湿式・乾式どちらのメッキでも、目的としては母材のみでは得られない特殊な機能性を持たせる事が出来ます。例えば、単純に表面の塗装を目的とした処理。バリエーションでは塗料による塗布には及びませんが、メッキ処理でしか表現できないような処理も可能です。

さらに、母材をコーティングする事で、耐久力を上げる、耐摩耗性を上げる、導電性を持たせる、耐熱性を上げる、など数えきれないほどの機能性を持たせる事が出来ます。もちろん、母材との相性があるので、全ての母材に対して可能なわけではありません。

湿式・乾式どちらの手法も、メリット・デメリットがありますが、製品の状態・材質・形状などに合わせ、適した手法を選択しベストな製品を作る手助けを弊社が出来れば幸いです。